一乗谷朝倉氏遺跡やその周辺には、西山光照寺をはじめとする寺跡等で石仏や板碑、五輪塔など約6,000を超える笏谷石製の石造物が見つかっています。これらは故人の供養のために造られたと考えられ、戒名や没年月日が彫られているものも多くあります。朝倉氏滅亡の際、紙や木に書かれた文字記録の多くが消失した一乗谷では、石造物が当時の人々の生活を教えてくれる貴重な手掛かりとなっています。

年代戦国時代（16世紀）